国際通貨基金(IMF)は10月29日に発表したアジア太平洋地域経済見通し(REO)レポートで、ベトナムの今年の経済成長率を5月発表時の1.3%から4.6%に、来年のそれを1.4%から5.3%にそれぞれ上方修正した。
レポートは「ベトナムの国内需要は堅調で工業化も急速に進んでいる。外需も増加しており、ベトナム経済は今後も安定的に高成長を続けるだろう」と予測。IMFの専門家は、コメなど食糧の輸出価格は急落しているが、ベトナムは輸出量を増やすことで圧力をかわしていると分析している。また縫製品については、米輸入業者がコストの低いベトナムの生産業者に注目しており、米市場でシェアを拡大するチャンスだという。