- ベトナム企業250社が調査に参加
- 80%が関税などによるコスト増加に直面
- 54%は「外部からの支援が必要」と回答
香港上海銀行(HSBC)が世界の13市場で売上高5000万~20億USD(約72億~2880億円)の企業5700社余りを対象に実施した貿易調査で、多くのベトナム企業が国際市場の拡大に自信を持っていることが分かった。調査にはベトナム企業250社が参加した。
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調査結果によると、ベトナム企業の80%が関税と貿易の変動によるコスト増加に直面している。82%が「短期的には大幅なコスト増」、75%が「長期的には軽微なコスト増」になると予想している。サプライチェーンの混乱によるベトナム企業の平均売上高への影響は、世界平均より2ポイント高い。
貿易の不安定化への対応として、ベトナム企業の42%が「生産拠点を国内に戻す」、41%が「国内市場に重点をシフトする」、同じく41%が「データ分析を強化する」と回答した。
今後の貿易の展望については、ベトナム企業の81%が「国際市場での成長に自信がある」、76%が「貿易の不安定化が企業に新たな発展と機会の模索を促した」と前向きに回答した。ただし、54%は「企業の危機への対応や耐久力の強化には外部からの支援が必要」と答えている。