ベトナム人民軍の指導者ボー・グエン・ザップ将軍を描いた3Dアニメ映画「Quyet dinh lich su(歴史的決断)」がこのほど完成し、ザップ将軍と家族に贈呈された。この映画の監督は、ベトナムで初めての3Dアニメ映画「カエルの夢」(2005年)を撮ったことで知られるハー・バック監督だ。12日付ベトナムプラスが報じた。
題名の「歴史的決断」とは、植民地支配していたフランス軍をディエンンビエンフーの戦いで勝利に導いたザップ将軍の1954年1月25日に下した決断のこと。攻撃命令が出ていたが、ザップ将軍は状況を的確に判断して一旦軍を撤退させることを決断、その後の勝利につながった。
映画は19分余りと短いが、制作には2年以上かけられた。バック監督はこの映画の制作を思いついたきっかけについて、戦争ゲームソフトを制作中にベトナムの革命に関する映画を作ろうと思ったと話している。公開の予定はまだないという。