中央気象台はこのほど、今年の夏は例年より早く終わる可能性があるとの長期予報を明らかにした。これは、強雨と強風をもたらすラニーニャ現象(東太平洋赤道海域の海水温が異常に下がる現象)の影響を受けるためで、中部のダナン市から東南部ビントゥアン省にいたる地域を除けば、全国的に例年より気温が低くなるという。
8月の雨量は全国的に例年より多くなると予測されており、とくに西北部・東北部・南部では頻繁に突風を伴う雷雨に見舞われる可能性が高い。また、南シナ海で発生する台風の数も例年より多くなる見込みで、5~6個の台風がベトナムに上陸する恐れがある。大雨シーズンは北部・南部では8月末まで、中部では9月上旬まで続き、全国的に雨季が終わるのは11月になる見込み。