戦死から58年、烈士が婚約者のもとへ「帰還」 遺骨発見で身元確認

2026/07/29 02:37 ICT配信

 戦死者(烈士)のフイン・バン・クエン(Huynh Van Quen)さんの身元がこのほど公式に確認され、発見された遺品が南部地方タイニン省の遺族と婚約者に引き渡された。クエンさんは1968年のテト攻勢で戦死してから58年を経て「帰還」した。

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遺骨と遺品の発見

 クエンさんはロンアン第1大隊第2中隊の副分隊長で、1968年のテト攻勢中にサイゴンのチューイー橋(cau Chu Y)周辺で犠牲となった。

 これに先立つ6日、ホーチミン市ホアフン街区(phuong Hoa Hung、旧10区)のレティリエン公園での発掘作業で、遺骨のほか、「フイン・バン・クエン、第962部隊」と記された紙片、ボールペン、櫛などの遺品が発見された。軍の暗号解読の結果、「第962部隊」はクエンさんの所属部隊と一致した。

DNA鑑定を経て身元特定

 戦時中の死亡通知書には名前が「Quyen」と誤記されており(正しくは「Quen」)、身元特定が難航したが、遺品の紙片と家族が保管していた功労証書の名前が一致した。

 タイニン省バムコー村(xa Vam Co)に住むクエンさんの弟が報道を見て名乗り出たことで、DNA鑑定を経て身元が裏付けられた。遺品は、ベトナム国営テレビ局(VTV)の特別番組の会場で、遺族や半世紀以上にわたりクエンさんを待ち続けた婚約者のグエン・ティ・レさん(80歳)の手に渡った。

 レさんは7月中旬にクエンさんの「妻」として正式に認定されており、8月から毎月502万VND(約3万1000円)の遺族手当と扶養手当を受給する。

公園内の集団墓地の捜索続く

 遺骨が発見されたレティリエン公園はかつての「ドータイン墓地」で、テト攻勢で犠牲となった推定900~1000柱の烈士の遺骨が存在するとされている。同公園では、「烈士の遺骨捜索・収集・身元確認を強化する500日間集中プロジェクト」の一環として現在も遺骨の捜索が行われており、26日までに117柱の遺骨と3か所の集団墓地、66点の遺品が発見されている。


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