コスダック(KOSDAQ)上場の韓国決済インフラ大手ナイス・インフォメーション・アンド・テレコミュニケーション(NICE Information & Telecommunication=ナイスI&T)は、美容店舗向け管理ソリューションを開発するベトナムのスタートアップであるイージーサロン(EasySalon)の株式93%超を、創業者 兼 最高経営責任者(CEO)のグエン・クオック・ハン氏から取得した。買収額は明らかにされていない。
![]() (C) EasySalon |
今回の買収により、イージーサロンは外資系企業となる。ナイスI&Tにとってはベトナムで初の合併・買収(M&A)で、東南アジアではインドネシアに続く2件目となる。
イージーサロンは2018年に南中部地方ダナン市で事業を開始し、2019年に美容サロンやスパ、ネイルサロン向けの店舗管理ソフトウェアをリリースした。レジ会計や予約管理、顧客管理(CRM)、売上追跡、従業員の給与・歩合計算、集客用マーケティングツールなどの包括的な機能を提供している。
2021年10月時点で1000か所だった導入店舗数は、2026年時点でベトナム国内34省・市および海外7か国の5000か所超に拡大している。
一方、ナイスI&Tは韓国で約120万か所の決済加盟店基盤を持ち、カード処理や付加価値通信網(VAN)によるカード決済の承認・取引データ中継、決済ゲートウェイ(PG)、POS端末などの決済インフラ事業を展開している。2025年の連結売上高は前年比+12%超増の約1兆0950億ウォン(約1260億円)、営業利益は553億ウォン(約63億円)となった。
ナイスI&Tは2018年4月、ハノイ市に現地法人のナイス・テックセンター・ベトナム(NICE Tech Center Vietnam)を設立し、ベトナム市場に参入している。イージーサロンの買収後は、同現地法人の代表であるイ・ヨンヒョン(Lee Yong-hyung)氏がイージーサロンのCEOに就任した。
ナイスI&Tは決済処理にとどまらず、イージーサロンの5000か所超の導入店舗網を活用し、ベトナムの小規模事業者向けに店舗運営や顧客維持を支援するSaaS事業の拡大を加速させる方針だ。







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