中央小児病院のブー・クイ・ホップ医師によると、ベトナムでは2歳未満の子どもの死亡原因は、その80%が下痢症によるものだという。この年齢の子どもは年に2~4回下痢症になる可能性があり、それが10回以上になるケースもある。
同病院では、年初からこれまでに約4500人の小児が下痢症で入院している。下痢症になると脱水症状を起こし、電解質が失われるとともに栄養不良状態になり、子どもの成長に影響を及ぼす恐れがある。もし治療が間に合わなければ、死亡する場合も少なくないという。
そのため医師らは、2歳未満の子どもが下痢症になった場合はすぐに医療機関で治療を受けるよう保護者に勧めている。