財政省は27日、2011年年初4か月における生活必需品7品目を対象とした価格監視の結果を発表した。27日付DVTが報じた。
この調査は▽LPガス、▽セメント、▽鉄鋼、▽肥料、▽飼料、▽砂糖、▽幼児向け粉ミルク――の生活必需品7品目を取り扱う企業21社を対象に行ったもの。これによると、年初4か月で販売価格が下落したのは砂糖のみで、残り6品目はいずれも販売価格が上昇した。
2大都市(ハノイ市・ホーチミン市)における上昇幅は▽飼料:1.05%~2.56%、▽LPガス:4.55%~11.92%、▽粉ミルク:8.0%~11.5%、▽鉄鋼:14%~14.2%、▽セメント:18.9%~19.39%、▽肥料:25%――となっている。
また、調査対象となった企業の内、▽ホアンタックセメント会社、▽ホアンマイセメント株式会社[HOM]、▽ベトナム・フランス株式会社、▽ぺトロベトナム化学肥料株式会社[DPM]――の4社が生産コストの上昇幅よりも大きく販売価格を引き上げていたことが分かっている。
同省は価格監視の対象となっている7品目を取り扱う企業の多くが価格登録・表示に関する規定を遵守していないことを指摘した。さらに同省は各企業に対して、▽コスト削減を図ること▽価格登録・表示を厳格に遵守すること▽販売価格を不当に引き上げないこと――などを指導した。