- 農業協力中長期ビジョン(フェーズ3)承認
- 日越民間企業などによる覚書12件発表
- 農林水産分野での連携・協力を推進
第6回日越農業協力対話ハイレベル会合が、4日に農林水産省で開催された。日本から小泉進次郎農林水産大臣、ベトナムからチャン・ドゥック・タン農業環境相が出席し、「日越農業協力中長期ビジョン(フェーズ3)」が承認された。
![]() (C) 農林水産省 |
また、同日に東京プリンスホテルで開催された日越農業協力対話官民フォーラムでは、小泉農林水産大臣とタン農業環境相の立ち会いの下、日越民間企業などによる覚書12件が発表された。
日本とベトナムは、農林水産分野での連携・協力の推進を目的として、2014年3月の日越首脳会談で農業協力対話の開催に合意した。
ハイレベル会合では、日越間の農林水産分野における協力の進展と今後の方向性などについて意見交換が行われた。今回承認された「日越農業協力中長期ビジョン(フェーズ3)」は、フェーズ2までの取り組みの継続的な実施に加え、新たに日ASEANみどり協力プランに基づく取り組み、輸出支援プラットフォームの活動強化・充実を推進することとしている。
タン農業環境相は、GREEN×EXPO 2027への参加に向けて前向きな姿勢を示したほか、ウナギ属のCITES附属書2への掲載は不要との日本の立場を支持した。また、日本産のフグの輸出解禁についても前向きに対応すると返答した。
一方、官民フォーラムは、「GHG排出削減、環境負荷低減及び生産性向上技術の促進」をテーマとし、日本側から農林水産省、民間企業・団体約70社、ベトナム側から農業環境省、民間企業・団体約12社が出席した。
日越民間企業などによる覚書12件の発表の後、日越両国政府、民間企業による持続可能な農業・食料システムの構築に関する取り組みのプレゼンテーション、意見交換などが行われた。