ホーチミン市人民裁判所は11月28日、妻を殺害したレ・タイン・トゥン容疑者(34歳)に無期懲役の判決を言い渡した。
この事件は今年1月16日午前、ホーチミン市10区に住む女性から大家であるグエン・ティ・トゥ・トゥイさんが浴槽内で裸で死んでいると警察に通報があって明るみに出た。当初事故死かと思われたトゥイさんだったが、警察の調べにより別の場所で殺害されていたことが判明。警察はトゥイさんの夫のトゥンを容疑者として逮捕した。
この夫婦は2000年に結婚後、一男をもうけ幸せに暮らしていた。しかし、2005年7月ごろからトゥン容疑者は妻が浮気をしているとの妄想に取り付かれるようになった。外出中のトゥイさんの後を執拗に付け回すといったトゥン容疑者の異常な嫉妬心に耐えられなくなったトゥイさんは、2005年9月に裁判所に離婚の申し立てを行っており、トゥイさんの遺体が発見された16日には裁判所の決定が出ることになっていた。
トゥン容疑者はその前日の15日、妻を感電死させてから風呂場に運び、電気湯沸かし器による感電を装う隠蔽工作を行った。驚くべきことに、トゥン容疑者は妻を殺害後、何事もなかったようにテニスに興じたり仕事に行ったりしていた。