ホーチミン市11区のタイズオンホテルで6日早朝、若い男が5階から飛び降りて即死した。死亡したのはメコンデルタ地方ベンチェ省出身のグエン・クオック・クオン(31歳)で、自殺の数時間前に同ホテルにチェックインしたばかりだった。
その後の警察の調べにより、この男がホーチミン市ビンタン区で5日に発生した殺人事件の容疑者であることが判明した。クオン容疑者が残した遺書によると、クオンは恋人のチャン・ティ・ビック・フエンさん(26歳)とけんかになった際、その場を立ち去ろうとしたフエンさんを引き止めようと電線で自殺するふりをしたという。これを見て驚いたフエンさんは、クオンを思いとどまらせようともみ合っているうちに電線に触れ、感電して死んでしまった。クオン容疑者の飛び降り自殺は、恋人を死なせてしまった後悔によるものと見られている。