メコンデルタ地方カントー市警察は10日、フア・ティ・トゥイ・チャン、グエン・ティ・ガー、ルー・フエ・フオンの3人の女を女性売買の容疑で緊急逮捕した。
取り調べによると、チャン容疑者らは2006年ごろから地方の仲介人と共に貧しい家庭の娘をターゲットとし、高い給料のウエートレスの仕事があるとだましてマレーシアに売り飛ばしていたという。チャン容疑者らは女性1人に付き家族に800ドル(約8万8000円)、仲介人に400ドル(約4万4000円)を支払っていた。
被害女性の証言によると、マレーシアでは監視のいる部屋に閉じ込められ毎日平均7人の客を取らされており、抵抗すると暴行を受けたり食事を抜かれたりしたうえ、病気の時でも売春を強要されたという。チャン容疑者らによってマレーシアに連れ去られた女性は20人以上に上ると見られている。
このところ、メコンデルタのカントー市・アンザン省・ハウザン省では、女性が売春婦としてマレーシアやカンボジアに売り飛ばされる事件が起きており、逃亡して帰国した複数の女性から警察に被害届が出されていた。