東南部ビンフオック省警察は16日、同省の党省委員会に対し「先月27日に同省ドンソアイ町のカラオケ店で同省裁判所のグエン・レ・ラン裁判長がホステス嬢リンさん(20歳)にけがを負わせたのは事実」との報告を行った。
しかしけがを負わせた経緯については、ラン裁判長の夫で省党委員会幹部のチャン・バン・フン氏に親しく振る舞ったリンさんへの怒りから暴力に訴えたのではなく、「夫に腹を立てビール瓶で殴ろうとしたが、手が滑って隣にいたリンさんにあたった」との結論を出した。この事件についてリンさんは特にラン裁判長を訴えることはしないとしている。
また、ラン裁判長夫婦がリンさんの雇い主であるカラオケ店のオーナー夫婦とけんかとなり双方が軽いけがをした問題についても、店側から被害届は出されなかった。このため、ドンソアイ町警察はラン裁判長を刑事告発せず、公共秩序を乱す行為をしたとして行政処分にとどめる決定を行った。