ハノイ市警察は8日、同市タインスアン区在住の韓国人キム・キ・ジョン(26歳・男)を殺人容疑で逮捕した。
これより前の4日午後3時半ごろ、同市カウザイ区のホアンミンザム通り沿いの空き地で女性の焼死体が発見され、この女性が北部タイビン省出身でハノイ大学韓国語学科4年生のダオ・ティ・フエさん(21歳)であることが判明した。警察はフエさんの交友関係を中心に捜査し、ジョン容疑者の逮捕に至った。
調べによると、ジョン容疑者は2004年と2006年にベトナムを訪問したことがあり、今回は2007年12月14日から観光と職探しの目的でハノイ大学の寮に滞在、今年5月にフエさんと知り合い、ベトナム語を教えてもらううちに親しくなり恋人として付き合っていたという。
ところが、今月3日午後ジョン容疑者の部屋で会っていた2人は、フエさんが以前に付き合っていた韓国人の恋人のことで口論となり、激高したジョン容疑者はフエさんの首を絞めて殺害してしまった。同容疑者はフエさんの遺体をスーツケースに詰め、タクシーで移動するとたまたま通りかかった人通りの少ない場所で、あらかじめ準備してあったガソリンをフエさんの遺体にかけて焼却したという。