南部地方ベンチェ省のハマグリ養殖場に同省や近隣省から住民数千人が押し寄せ、転売目的でハマグリを"盗掘"している。
同省タインフー郡タインフォン村のタインロック合作社が管理するこの100ヘクタールの養殖場には22日、約2,000人が詰め掛け、これを制止しようとした養殖場の警備員が負傷した。また、23日にも約3,000人が押し寄せたほか、24日には、警察が出動したにも関わらず約1,000人が訪れたと見られている。
今回の事件は、タインロック合作社の一部の社員が自社のハマグリを持ち出し、1kgあたり200万ドン(約1万1,000円)という高値で販売していたことを発端としており、これを知った周辺住民が金儲けのチャンスを得ようと暴挙に出たものである。
22日から24日までの3日間でタインロック合作社が被ったハマグリの被害総額は40~50億ドン(約2,200~2,800万円)に上るという。