7月29日、東南部バリア・ブンタウ省チャウドク郡バウチン村で行われていた同郡人民裁判所移動法廷で、窃盗罪に問われていた被告レ・バン・ホア(28歳・男)が判決直前に隠し持っていた薬の錠剤を飲んで自殺を図ったため病院に救急搬送されるという事件が起きた。この騒ぎで裁判は中止された。
目撃者の証言によると、裁判中にホア被告が許可を得てトイレに行った際、1人の女が号泣しながら同被告に抱き付いたという。警察はホア被告がこの女から薬を受け取った可能性があるとみて女を拘束して取り調べを行なっている。
告訴状によると、ホア被告は今年2月18日午後8時半ごろ、自宅から100メートルほど離れた地点の道路に障害物を置いて通行人を待ち伏せし、電動自転車で現場を通りかかった近所に住む女子高生グエン・ティ・トゥエット・マイさん(16歳)が障害物に気が付いて自転車を降りたところ、ホア被告が現われてマイさんを木の棒で何度も叩いたうえ電動自転車を盗んで逃走した。マイさんの叫び声を聞いて駆け付けた人たちに追われたホア被告は電動自転車を捨てて逃走、しかし2日後の20日に逮捕された。