10日午後1時ごろ、東南部ドンナイ省ビエンホア市のビンダー競技場に滞在中のサーカス団の敷地内で、地元の中学1年生ファム・スアン・ティン君がサーカス団のゾウに襲われて死亡する事故が起きた。
周囲にいた生徒らの証言によると、ティン君を含む生徒数人が金網の柵を乗り越え、足を鎖でつながれたゾウに近付き石を投げたり尾を引っ張るなどのいたずらをしていたところ、怒ったゾウが逃げ遅れたティンくんを鼻で巻き上げ、地面に2度叩きつけたという。生徒から知らせを受けたサーカス団員らが駆け付け、ティン君を病院に救急搬送したが、ティン君は首の骨を折っており助からなかった。事故発生当時、団員らは昼食後の休憩中だった。
サーカス団はその日の夜、同競技場で1回限りの公演を行うため準備中だったが、この事故を受けて公演は中止された。