東南部ビンフオック省ドンソアイ町タンフー地区にあるタンフー中学校の教員が給食費を滞納したことを理由に、生徒31人に対し別室で試験を受けさせた。これに激怒した保護者たちがこのことをマスコミに投書し、世間の注目を集めている。9日付女性新聞(電子版)が報じた。
6年生と7年生の生徒(※)は今月7日、2科目の期末試験を受けることになっていた。全員が1科目目の試験を受けた後の休憩時間に、給食費を滞納した生徒31人が教員によって試験室から退室させられ、2科目目の試験を別室で受けさせられた。退室を命じられた生徒らは恥ずかしさのあまり、集中力が落ちたと訴えている。
これについて同校の校長は、教員に対し該当する生徒の退室を指示したことを認め、「夏休みが間近に迫る中、長期に亘り給食費を滞納する複数の生徒がおり、このままでは給食費の徴収が出来なくなるのではとの懸念から誤った行為に及んでしまった」と弁明し、保護者と生徒に謝辞を述べた。
校長の弁明に対して保護者らは、給食費の納付期間は毎月1日から5日までとなっているため、「長期に亘り滞納している」という校長の発言は到底納得できるものではないとして責任を追及する構えを示している。
※ベトナムの6年生・7年生はそれぞれ日本の小学校6年生・中学校1年生にあたる