東南部ビンフオック省ドンソアイ町で今月初め、無職の男が喫茶店経営者の女性にガソリンをかけて火をつけ、重傷の火傷を負わせる殺人未遂事件が発生した。21日付ティエンフォン紙(電子版)が報じた。
容疑者は、東北部バクザン省出身のグエン・バン・ズオン(34歳)。被害者女性Hさん(28歳)とは知り合いで、警察は、ズオン容疑者が一方的に被害者女性に好意を寄せていたと見ている。また、関係者からも、ズオン容疑者がHさんにしつこく交際を迫っていたとの証言が出ている。
一方で、両者には金銭面でのトラブルも発生していたという。事件から約1か月前、ズオン容疑者はビジネスを始めるための資金として、Hさんから2000万ドン(約9万3500円)を借りている。しかし、ズオン容疑者は借りた金をビジネスではなくギャンブルに使用しており、このことを知ったHさんがズオン容疑者のバイクを取り上げ、質屋に入れて、貸した資金の一部を回収した。
これに逆上したズオン容疑者は、Hさんにガソリンをかけて火をつけ殺害を図る。Hさんは、その後、不安に襲われた同容疑者の手によって、トイレまで運ばれ火が消されたが、重傷の火傷を負い、現在はホーチミン市チョーラィ病院に入院している。ズオン容疑者も火傷を負い、病院に搬送されたが、命に別状はなく、このほど殺人未遂の疑いで逮捕された。