実刑中にも関わらず、フェイスブックに近況を書き込んだり、刑務所での生活の様子や囚人仲間との写真を掲載している囚人が巷で話題になっている。その囚人とは、東北部フート省にあるタンラップ刑務所に収容されているグエン・ドゥック・フン(男・23歳)だ。
(C) dantri フンのフェイスブックページ |
(C) dantri 他の囚人らの写真 |
フンのフェイスブックページには、自身の写真だけでなく、同じく実刑中の他の囚人の写真も多く掲載されている。中には、囚人服を着た姿や、携帯電話で通話をしたり、仲間同士でタトゥーを入れ合ったりする様子のほか、麻薬を使用しているように見える写真まである。
もちろんベトナムでも刑務所内への携帯電話の持ち込み・使用は禁止されており、囚人が何らかの方法で携帯電話を入手し使用しているということは、いかなる場合でも違法となる。事情聴取に対しフンは、携帯電話は同刑務所へ入所する際にこっそり忍ばせて持ち込んだといい、自分の獄中の生活を妻に知らせるため、フェイスブックに写真を掲載していたと供述している。
また当局の調べによると、写真に写っていた麻薬用と見える道具はタバコを吸うためのものであり、刑務所内で麻薬を使用していた事実はないという。一方、タトゥーについては事実であることを確認しており、関係者らを厳格に処分する方針だ。
なお、フンは器物損壊、売春仲介、強盗の3つの罪に問われて2011年8月に逮捕され、15年6か月の禁固刑を言い渡されている。以前にも刑務所内で携帯電話を使用し処分を受けたことがあるほか、刑務所内での暴力など度々の問題行為があったという。囚人とはいえイケメンの彼はインターネット上で一躍有名となったが、近々また処分を受けることになる。