北中部ハティン省ブークアン郡当局は10月27日、息子と14歳の少女の結婚式を挙げた同郡フオンクアン村人民委員会のグエン・バン・トゥオン副主席を免職処分とした。
トゥオン氏の息子であるグエン・タイン・Vさん(21歳、同村在住)は10月上旬、ドアン・ティ・ミー・Tさん(14歳、フオンミン村在住)と入籍せずに挙式だけして同棲を始めた。地元住民の告発を受けて同郡当局は調査にあたり、公務員の身分にも関わらず息子の児童婚を黙認したとして、トゥオン氏を厳格に処分することとした。
ベトナムの婚姻家族法では、結婚年齢を男性20歳以上、女性18歳以上と定めている。これに違反すると、罰金が科されることもある。また、現行規定では16歳未満の少年少女は「児童」と扱われており、同意の有無を問わず、成年者が16歳未満と性的関係を持った場合は刑事事件として立件し、量刑は禁固1~5年となる。警察は、VさんとTさんが性的関係を持ったかどうか確認すべく捜査を進めている。