メコンデルタ地方ビンロン省タムビン郡に住む未成年の少女が、結婚年齢に達していないにもかかわらず結婚手続きを行うため、実姉に成りすまして偽の人民証明書を申請し、罰金処分を受けていたことが分かった。21日、同省警察の社会秩序行政管理警察部(PC64)が明らかにした。
処分を受けたグエン・ティ・ラムさんは、4歳年上の実姉の名前と年齢を使って書類を偽造し、結婚手続きに必要な人民証明書を申請していた。ベトナムの婚姻家族法では、結婚年齢を男性20歳以上、女性18歳以上と定めている。
これに先立ち、同省警察PC64は2月18日、「グエン・ティ・デップ」という名前の人民証明書の申請を受け付けた。しかし、申請内容をデータベースで照会したところ、デップさんの実妹ラムさんのデータと合致することが判明した。
ラムさんは、外国人の男性と結婚したかったが結婚年齢に達していないため、実姉の名前と年齢を使ったと陳情。これを受けて、同省警察PC64はラムさんに対し、文書を偽証・偽造し人民証明書を申請したとして200万VND(約1万0100円)の罰金を科した。
同省警察PC64によると、2016年年初から現在までに、文書を偽証・偽造し人民証明書を申請したケース15件を発見しているという。