メコンデルタ地方ティエンザン省カイライ郡ビンフー村で6日、13歳の少女Hさんと別の村に住む25歳の青年チーさんの結婚式が行われた。しかし、13歳の少女が結婚するのは当然ご法度。ベトナムの法律で結婚が認められるのは、男性が満20歳以上、女性が満18歳以上だ。現在、公安が調査にあたっているが、当局の対応の遅さに国民から疑問の声が挙がっている。グオイラオドン紙(電子版)が報じた。
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この結婚式の1か月ほど前、Hさんがボーイフレンドのチーさんと性的関係を持ったことを知ったHさんの両親は、当初チーさんに慰謝料を請求したものの、周囲のすすめで2人を結婚させることにした。Hさんの住む地区の責任者は、結婚式が行われる前にHさんの両親に13歳で結婚するのは違法であることを伝えたが、両親は結婚式を決行する意思を変えなかったという。
まだ幼さの残るHさんは本紙の取材に対し、「私とチーさんは愛し合っていて、互いの両親も私たちの結婚に反対していません」と語った。また、Hさんの姉も昨年7月、15歳という若さで結婚しており、現在生後1か月の子供がいるため「普通のこと」と捉えているようだ。Hさんの母親(40歳)は「私たち家族は貧しくて、法律のことはよく分かりません。娘が誰かを好いているなら結婚させる、それだけのことです」と話している。
問題は、地方自治体がこのことを事前に把握していながら、具体的な対応がなされなかった点だ。Hさんの結婚式が行われる前日、村中は大騒ぎとなっていたが、公安が事実確認のため新婦Hさんの家族の元を訪れたのは結婚式が終わってからだった。そして式から2日後の8日になってようやく、同村はHさんの両親に対しこの結婚を認めないよう伝えた。公安が新郎のチーさんとその家族に対し、Hさんが法律で定められた結婚できる年齢に達していないとして結婚を破棄するよう要求したのは、さらに翌日のことだった。