- 航空産業複合施設・空港都市開発を検討
- 省当局も積極的に支援する意向
- ベトナムの航空産業と物流分野を高度化へ
地場系コングロマリット(複合企業)T&Tグループ(T&T Group)と、マレーシアの格安航空会社(LCC)エアアジア(AirAsia)の親会社であるキャピタルA(Capital A)は、北中部地方クアンチ省で航空産業複合施設および空港都市の開発を共同で検討している。
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クアンチ省人民委員会によると、両社が提案しているのは、航空輸送センター、物流拠点、航空機の製造・組立・整備エリア、航空分野の研究・教育・試験センター、電子商取引(eコマース=EC)施設、商業サービス複合施設、ハイテク産業団地などを含む大規模プロジェクトとなっている。
同省は、この計画が省内のドンナム経済区の開発方針と合致していると評価し、積極的に支援する意向を示している。今後は、投資家の支援を目的とした特別作業部会を設置し、法制度、用地、インフラ整備などに関する課題を解決していく方針だ。
キャピタルAは、東南アジアで航空(エアアジア)、物流(テレポート=Teleport)、フィンテック(ビッグペイ=BigPay)、地上支援(GTR)など多角的に事業を展開しており、移動・買い物・金融を統合したサービス提供を目指している。
一方、T&Tグループは、航空インフラ、物流、航空事業の運営までをカバーする統合型の航空エコシステム構築を進めており、今回のプロジェクトもその一環と位置付けられている。
両社は、この連携を通じて、ベトナムにおける航空産業と物流分野の高度化および地域経済の活性化を図る考えだ。