ホーチミン市人民裁判所は17日、2018年6月に同市で起きた冷蔵庫詰めバラバラ殺人事件で殺人罪と窃盗罪に問われていたブー・ゴック・ヒエウ被告(男・30歳、南中部高原地方ザライ省)に殺人罪で死刑、窃盗罪で禁固8年の判決を言い渡した。
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捜査の結果によると、ヒエウ被告と殺害されたD・Y・Nさん(女性・当時28歳)は2010年から恋人関係にあったが、口論が続き、2017年7月ごろから会う回数が少なくなっていた。
Nさんは2018年5月31日にゴーバップ区にあるヒエウ被告の部屋を訪れ、性交渉を行ったり、一緒に麻薬を使用したりした。Nさんが「新しい恋人ができた。近く結婚する」と告げると、翌6月1日0時30分ごろにヒエウ被告は麻薬中毒による錯乱状態のままNさんを絞殺した。
殺害後、同被告はNさんの遺体を刃物でバラバラにし、冷蔵庫に詰めて保管した後、続く4日に東南部地方タイニン省にある友人のSさん宅に送ったが、悪臭を放った同被告の「荷物」を不審に思ったSさんが地元警察に届け出た。Nさんのジュエリーや携帯電話、バイクは、売りさばくなどして処分しようとしていた。
裁判官は被告について、「悪質で更生の余地は無く、社会から永久に排除する必要がある」として死刑の判決を下した。同被告は罪状を認めて死刑の宣告を受け止めると共に、補償として遺族に4億VND(約187万円)の賠償金を支払うことを約束した。