ハノイ市タイホー区にあるタイ湖(Ho Tay)周辺でこのところ、散歩中の外国人女性がマスクを着けた男らのグループから痴漢行為を受けるという事件が多発しており、ベトナム人の若い女性も被害を受けている。
(C) Thanh Nien |
男らはマスクを着用しナンバープレートを隠したバイクで移動しながら標的を物色している。標的を見つけると、汚い言葉で罵倒してわいせつ行為を働くほか、被害者をベルトで叩いたり、レンガを投げ付けるなどの暴力行為にも及んでいる。
タイ湖周辺は外国人が多く住んでいる場所だが、事件の多発を受けて、周辺に住むの外国人女性は夜間の外出を控えている。同市在住の外国人らが痴漢被害の情報を訴えるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のグループ「ハノイ・ナイトウォッチ(Hanoi Nightwatch)」を開設すると、わずか数日で参加者が2600人以上に増えた。グループでは、自分で身を守る方法や被害届の出し方などを紹介している。
被害に遭った女性たちによると、男らは15~20歳くらいの若者で、2~10人のグループで行動している。特に、◇クアンアン(Quang An)通り、◇クアンバー(Quang Ba)通り、◇ダンタインマイ(Dang Thanh Mai)通り、◇トーゴックバン(To Ngoc Van)通りなどによく出没し、外国人女性を標的に選ぶことが多いという。
事件をめぐり、25日昼までに3人の外国人女性がクアンアン街区警察に出頭して被害を届け出ている。既に警察は捜査に乗り出しており、これまでに数人の容疑者を特定し、裏付け捜査を進めている。