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5月8日、ハノイ市タイホー区にあるタイ湖(Ho Tay)周辺の歩道に、三菱自動車のミニバン「エクスパンダー」が駐車されていた。人目を引いたのは、車両が街路樹と街路樹の非常に狭いスペースに駐車されていたためで、この光景を見た人々は「駐車した後に木が育ったみたいだ」と笑った。
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車両は車体の3分の2が歩道に、残り3分の1が車道に出ている状態で駐車されていた。車体と街路樹との距離は僅か数cmしか離れていなかった。
この画像がインターネット上でシェアされると、「見事な運転技術だ」と感心するコメントや、「もし泥棒にキーを渡しても、泥棒から断られるだろう」、「こんな芸当が出来るようになるまでに、いったい何度車体をへこませたんだ?」などと茶化すコメントで溢れかえった。
同日午後には所有者が、この極小駐車スペースから車体を出す動画がネット上にシェアされ、こちらも大きな反響を呼んだ。
一方で、この行為が交通法に違反していると指摘する声もあがった。タイホー区交通警察のドアン・ヒエウ大尉は、「当該地区はパトロール隊の巡回管轄地域である」とした上で、「直接現場に遭遇することはなかった」と述べ、地元警察と地域住民からの報告で、後になってこの騒ぎを知ったとのこと。
検証の結果、運転手は駐車する意図がなく、道行く人々に運転技術を披露したかっただけと判明。ヒエウ大尉によると、駐車違反は運転手に駐車の意図があり、車両を離れた場合にのみ適用されるとのことで、今回のケースで運転手はお咎めなしとなった。