ハノイ市チュオンミー郡(huyen Chuong My)総合病院で19日午後8時ごろ、生後1日の新生児が連れ去られそうになる誘拐未遂事件が発生した。幸いにも医師らによって誘拐は未然に阻止され、犯人の女はその場で身柄を確保された。同郡警察が21日に明らかにした。
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警察によると、逮捕されたのは同郡の会社で働くグエン・ティ・トゥエン容疑者(女・33歳、トゥイフオン村=xa Thuy Huong在住)。容疑は16歳未満の未成年者誘拐となっている。トゥエン容疑者は最近、インターネットで何者かに1000万VND(約5万8000円)を騙し取られたと供述しており、金銭目的の誘拐を企てた。
新生児と養子縁組したいという同僚の願望を知った同容疑者は、新生児を誘拐してプレゼントし、その見返りとして「謝礼」をもらおうと考え、容疑者は19日午後8時ごろ、白衣を着て病院のスタッフを装い、同病院の産科を訪れた。
ここで、18日に生まれたばかりのN・T・Hさん(女性・39歳)の新生児に目を付けると、診察するふりをして「黄疸の兆候があり、検査が必要だ」と話し、新生児を抱きかかえて病室から連れ去ろうとした。しかし、警戒心の強い祖母が孫のそばを離れようとせず、「検査」の様子を確認したいとして同行を申し出た。
祖母の態度に困惑した容疑者は、病院内を歩き回った末、最終的に手術室に入った。病院の制服ではない白衣を着た怪しい女がうろついていることを不審に思った医師が、女から新生児を取り戻した。
誘拐に失敗した容疑者は病院から逃走しようとしたが、警備員につかまり、そのまま警察に身柄を移された。