ホーチミン市直轄のトゥードゥック市警察は、実の父親を銃で撃って重傷を負わせたとして、息子のフイン・グエン・クアン・タオ容疑者(20歳)を逮捕し、事件の捜査を進めている。
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タオ容疑者は取り調べに対し、「幼い頃に父親に捨てられた。父方の家族から軽蔑の眼差しを向けられ、罵られながら育ったので、父方の家族を皆殺しにするつもりだった」と供述している。
事件が起きたのは、10月28日の夜。現場はトゥードゥック市ビントー(Binh Tho)街区4通りの一軒家。警察の調べによると、タオ容疑者は米国留学から数か月前に帰国していた。
タオ容疑者の供述によると、父親のN・Q・K氏(58歳)は女性関係にだらしなく、多くの妻がいた。タオ容疑者は第2婦人との間にできた子供だったが、幼い頃に父親に見放されて、父方の家族から白い目で見られながら育った。
積年の恨みを晴らすため、タオ容疑者は、父親と後妻、そして父親の兄弟ら一家全員の殺害を計画。インターネットでゴム弾銃を入手し、10月28日夜に犯行に及んだ。家に入ったタオ容疑者は、すぐ父親と口論になり、持参した拳銃を至近距離から発砲。
銃声を聞いて駆け付けた近隣住民が拳銃を取り上げて、タオ容疑者を取り押さえ、そのまま警察に引き渡した。警察は犯行現場からゴム弾銃と弾24発を押収。弾はK氏の胸部、肩、太ももに4発命中したが、幸い命に別状はなかった。