17日午前に南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市で発生した、長距離バス運転手に対する暴行事件で、加害者の男性2人と暴行を指示したと見られる女性客1人がビンミンバス(Binh Minh Bus)の運転手に謝罪し、被害者家族に対する損害賠償を支払った。
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事件の経緯はこうだ。ドライバーのT・H・A・Vさん(男性・41歳)が運転する長距離バスは16日、ホーチミン市から南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市に向かって出発。バスがホーチミン~ロンタイン(東南部地方ドンナイ省)~ザウザイ(同)間高速道路を走行中、女性客T・M・Hさんが腹痛を訴えてトイレ停車を要求。しかし、Vさんは高速道路での急停車は出来ないとし、これを断った。
Vさんは停車可能な優先レーンを探したが、女性客は降車を拒否して、Vさんに暴言を吐いた。その後、バスが停留所に停まると、女性客はトイレのため降車した。17日午前6時ごろ、バスが目的地のニャチャンに到着してトーフー(To Huu)通りに停車すると、突然車内に男性2人が乗り込んできて、Vさんに暴行を加えた。
暴行を受けたVさんだったが、「女性客と男性2人から直接謝罪を受けた。彼らは自分たちの行為が誤りだったと気づき、謝罪に訪れたので、全て水に流すことにした」と話した。
Vさんによると、この事件が家族の精神状態と仕事に与えた影響は大きかったという。Vさん自身、15日も仕事を休まなければならなかった。女性客と男性2人は1000万VND(約5万7000円)の損害賠償を支払った。家族は今回の謝罪を受けて、被害届を取り下げた。
なお、地元警察は今回の件について、行政処分を下すべきか市の判断を仰いでいる。