- ペット騒音で韓国人夫と越人妻が立ち退き
- マンションで犬19匹飼育、規定は2匹まで
- 管理委の再三要請を無視、住民とも口論
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ホーチミン市7区にあるマンション「River Panorama」の管理委員会は4日朝、マンションの一室で19匹の犬を飼っていた住人が「立ち退き処分」となったことについてコメントを発表した。他の住民からは、「朝から晩まで犬が吠えていて、うるさくて仕方がない」と苦情が寄せられていた。
(C)Dan Tri |
管理委員会によると、マンションでは2匹までペットを飼うことが許されており、ペットを飼う場合は、管理委員会への申告と登録が義務付けられている。問題の住民N・Pさん(女性・35歳)が入居した際、ペット飼育に関する申請はされておらず、入居直後から、同じ棟の他の住民たちからは、犬の鳴き声がうるさいとの苦情が出ていた。
4月3日には、N・Pさんと韓国人夫の荷物、そして19匹の犬が入った大量のケージがマンションのエントランス付近のスペースに置かれている画像がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に投稿された。前日夜には、夫婦とマンション住民の間で口論が発生しており、結局、部屋のオーナーからの要請で、夫婦がマンションから退去することになった。
管理委員会は以前より、マンション住民から苦情が出ていることを伝え、規定に従って犬を他の場所に移すよう求めてきたが、夫婦は一向に応じようとしなかった。今年1月5日には、管理委員会がPさんと最初の話し合いの場を設けて、マンション規定を説明。このとき、騒音トラブルの解決に関する誓約書にも署名したが、その後も改善されなかったため、管理委員会は2回目、3回目の催促状を送っていた。
4回目の催促状を送った際、管理委員会はPさんを直接訪ねた。Pさんに部屋を貸しているオーナーは、規定を尊重し、解決に向けて当局の介入を提案。Pさんは以降、ペットを他の場所に移し、2月19日までに賃貸契約を解消するとの誓約書を書き続けた。しかし、期日になっても居座り続け、ペットを移す気配もなかったため、管理委員会は再び話し合いの席を設けなければならなかった。
Pさんは期限を3月30日まで延長するよう求め、「午後10時以降はペット騒音の対策を取り、違反した場合は管理委員会が事前通知なく水を止める」との誓約書に署名。結局、これでも改善されなかったため、管理委員会は断水を敢行した。
管理委員会は、「我々は辛抱強くPさんに対応してきたが、ペット騒音トラブルで他の多くの住民の生活に支障をきたしていた。犬たちは昼夜関係なく吠え続けていたので、同じ階の住民は憔悴しきっていた」とコメントした。
管理委員会は、今回の立ち退きは部屋のオーナーの要請に従ったものであり、管理委員会に立ち退きを決める権利はないと強調。管理委員会は、この3か月、犬を他の場所に移すよう要請しただけと説明している。
また管理委員会は、「立ち退きを強制するのではなく、住民に寄り添う精神で問題解決に努めてきた。仲介業者を紹介して、新居探しと引っ越しでも協力することを約束したが、Pさんがこれを拒否したため、事態はさらに複雑になった。荷物と犬を外に出してからは、盗難防止のため、警備員を配置した。立ち退きはマンション住民の願いだったが、これ以上問題を追及したり、個人を攻撃したりはしたくない。全て処理されたことであり、万事うまく収まることを期待している」と述べた。