- 工事作業員が無縁遺骨150柱分を発見
- 現在は住宅街、かつては無縁墓が並ぶ墓地
- 地元住民と作業員が祭壇を設けて鎮魂
ハノイ市ドンダー区クアンチュン街区タイソン(Tay Son)通り167番地に面した路地で、路面と排水システムの改修工事をしていた作業員らが、2週間の作業中に工事現場から約150柱分もの遺骨を発見した。
(C)tuoitre |
遺骨は路面から約1mの深さの地中から見つかった。遺骨は発見・収容後に新しい骨箱に移されて路地内に保管されている。作業員と地元住民らは、現場に祭壇を設けて線香を焚き、紙製の冥器を燃やすなどして死者の魂が安らかに眠ることを祈った。
地元住民によると、この辺り一帯はかつて無縁墓が無数に並ぶ墓地だったため、遺骨が見つかったのも、これが初めてのことではないという。
なお、大量の無縁遺骨の発見を受けて工事は一時停止している。所定の手続き終了後、遺骨は同市バービー郡にあるイエンキー墓地に埋葬される見通し。
クアンチュン街区人民委員会は25日までに、新たに250柱分の骨箱を発見したと発表した。これにより、これまでに見つかった遺無縁骨は約400柱分となった。引き続き遺骨の捜索を続け、これ以上見つからなければ、工事を再開させる方針。