北部地方の電力供給量50%減少、多方面に影響

2005/05/27 07:39 JST配信

 北部地方で電力不足が深刻となっている。北部地方電力供給センターによると、通常この時期の電力供給量は3,600~3,700MWだが、現在ではその半分程度の1,700~1,800MWに落ち込んでいる。このうちハノイ市内への供給量が最も多く550MW,続いてハイフォン150MW、ゲアン80MWなどとなっており、北部山岳地方のバッカン省では8MW、ディエンビェン省ではわずか7MWの供給量に留まっている。

 政府は主要工業分野への電力供給優先を指示しているが、既に一部の企業で電力供給制限の影響が出ている。国営企業の第10縫製社では、自家発電設備を備えてはいるものの電力不足に陥っており、スーツ縫製工場2ヶ所を一時閉鎖したほか、鉄鋼、セメント関連企業でも影響が出ている模様。一方、北部地方最大の発電所ホアビン水力発電所ダムの水位は稼動停止水位を2m下回る78mまで減少し、完全稼動停止水位まであと2mとなった。。数日後の発電予想量は同発電所が発電可能な最小量の4~500万Wh/日となり、電力供給量も今週初めに比べさらに20~30%低下すると見られている。

 市民生活にも変化が出ている。ハノイ市内では猛暑と電力供給制限により「ブン」と呼ばれるベトナム米麺の需要が高まっている。これは停電により炊事ができない場合でも、お湯にさっと通すだけで食べられるためで、通常1キロ3,000~3,500ドン程度のところ、現在では6,000ドンまで値上がりした。また、停電が原因となる死亡者も出ており、25日クアンニン省内の民家で家庭用小型発電機の排気ガスで就寝中の2人が二酸化炭素中毒となり、1人が死亡したほか、1人は病院搬送後意識を回復し一命を取り留めている。

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