南中部クアンナム省ホイアン人民委員会は1月31 日、数千人の地元住民を動員して、海岸に流れ着いた油と数千立方米の木材の回収作業を行った。この油と木材は、南中部カインホア省ニャチャン市から中国に向けて木材を運んでいたインドネシアの船が、1月9日にホイアン沖で座礁し、えい航していたはしけに開いた穴から流出したものと見られている。ホイアンの海岸には既に10キロメートル以上にわたって油の塊が打ち上げられており、地域住民から不安の声が上がっている。ベトナム有数の観光地ホイアンの重要な観光資源である美しい海岸が今回の事故で汚染されることになれば、損害は測り知れない。
<続報>遭難救助国家委員会のその後の調べにより、油の流出元がインドネシア船ではないことが分かった。しかし、汚染源が何であるかはいまだに判明していない。クアンナム省人民委員会によると、同省の海岸125キロメートルの全てで油の漂着が確認されたという。