鳥インフルエンザ防止指導委員会の会合が13日ハノイ市で開かれ、委員長のカオ・ドゥック・ファット農業農村開発相は、ベトナム全土で鳥インフルエンザを制圧したと発表した。この発表は、国内で最後にウィルスが発生したバックリュウ省で、新たなウィルス発生がないまま21日間の観察期間が終了したことによるもの。同日、同省は鶏肉料理のパーティーを主催し、ファット大臣も鶏肉を食べて安全性をアピールした。
しかし、ファット大臣は鳥インフルエンザが制圧できたとはいえ、メコンデルタ地方などでウィルスが再発する危険性は極めて高いと警告している。特に、旧正月(テト)を迎えて家禽の消費需要が増加するため、ウィルスが広まる危険性が高いという。そのため同省は、鳥インフルエンザ再発防止のためワクチン接種や家禽の管理など、予防策を徹底するよう関連機関に求めている。