メコンデルタ地方カマウ省人民裁判所で15日、同省内の河川で起きた死亡事故(2005年4月14日に発生)の公判中に被告の家族が被害者の家族に暴行するという事件が起きた。
この事件の発端は、3人の被告のうち一人が公判を欠席したことにある。被害者の家族は、この被告の欠席は故意に裁判を長引かせるためのものだとの疑念を示し、これに対して被告の家族が反論、さらに被害者の家族に暴力を振るったため裁判所内は騒然となった。結局、被告の家族は裁判所に制止されても暴力行為を止めなかったため、警察が出動する騒ぎとなった。
暴力を振るわれたラインさんは、裁判の争点となっている事故で父親のゾーさんを亡くしているが、「被告らは警察官や共産党の幹部であるにも関わらず、事故当時に父に対して適切な救助行為を行わなかったばかりか、その事実を隠ぺいし、これまでの公判にも度々欠席するなど反省の色が全く見えない。その上、その被告の家族が私を殴るとは信じられない」と怒りをあらわにしている。