最高人民検察院はこのほど、メコンデルタ地方カントー市人民検察院が起訴した複数の事件の被告が無実の判決を受けた問題について調査を行った結果を明らかにした。それによると、起訴後に裁判所が無罪判決を出した事件は計7件で、このうち6件については無罪が確定し、1件は再捜査中であるという。
最高人民検察院がこの7件の調書を調べたところ、別々の事件であるにも関わらず結論部の表記が酷似していたことや犯行の動機や目的が明記されていなかったことが分かった。さらに最高人民検察院は、同市人民検察院の検察官による被告の取り調べには多くの違反があり、あらかじめ作成しておいた調書にサインさせていた事例があったことも指摘、無責任でずさんな体質が浮き彫りとなった。