中部トゥアンティエン・フエ省のフエ医科薬科大学付属病院で昨年12月に行われた手術で、患者の右耳と左耳を取り違えて手術したのではないかとの医療事故疑惑が持ち上がっている。
Cさんは12月17日、左耳に痛みとうみの出る症状を訴えて、同病院で診察を受けた。耳鼻咽喉学科のグエン・ルー・チン医師は、Cさんの左耳が重度の炎症にかかっているため手術が必要と診断。3日後にダン・タイン医師が執刀し、チン医師は第一助手として手術を補助した。しかし手術後すぐにCさんは自分の右耳が手術されていることに気が付いた。Cさんによると、右耳には何の異常もなかったが、この手術後はほとんど聞こえなくなってしまったという。
同病院のトゥック総合計画室長は、Cさんの右耳も炎症を起しており間違えて右耳を手術したわけではないが、先に右耳を手術すると家族に話しておかなかった点は問題だ、と話している。Cさんは医師の勧めで1月3日に左耳の手術を受けたが、10日になっても両耳とも聞こえないため、医師と口論して病院を出てしまったという。