メコンデルタ地方ビンロン省総合病院で、病気により手術するべき左足ではなく右足を取り違えて手術するという出来事があった。しかし病院側は、右足も同じ病気で手術する必要があったとしてミスを認めていない。
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ブンリエム郡在住のレ・クオック・ズンさんは7月27日、左足の膝の裏側が痛いという息子のハオちゃん(6歳)をビンロン省総合病院に連れて行き、診察を受けた。外科の医師らは、滑膜嚢胞(かつまくのうほう)と診断し、入院し手術を受けるよう指示した。
手術は翌28日に、フック医師とスタッフによって行われた。しかしハオちゃんが手術された足は右足で、本来手術するべき左足でなかったことが分かり、ズンさんは病院側に説明を求めた。病院側は、「手術室内でハオちゃんの右足の方が左足より症状がひどいと判断して手術した」と説明したという。
ズンさんはこの説明に納得しておらず、右足を手術する前に、少なくとも家族に同意を求めるべきだったと主張している。
同病院のグエン・タイン・ニョム院長は取材に対し、「ハオちゃんの足は両足とも滑膜嚢胞に罹患しており、手術自体は間違いではなかった。ただし、家族の同意を得ずに行ったことは誤りだった」とし、今後フック医師を処分する考えを示した。