ハノイ市のバックマイ病院で4日夜、看護士が医師の指示を受けて患者に輸血した際、同じ名前の患者と取り違えて別の患者に輸血を行う医療事故が起きた。
T看護師は医師からルオン・ティ・ホアンさん(55歳・女性)という神経性胃炎の患者にB型の血液を輸血するよう指示を受けた。ところが不注意から同じ科に入院中のチャン・ティ・ホアンさん(14歳・女性)に間違えて輸血を行なってしまった。この少女も偶然同じB型だったが、輸血開始直後から激しい頭痛を訴えたため、母親が輸血装置を外して医師らに連絡した。
医師らによると、この少女は多発性硬化症という難病の治療中で、腎臓に障害が出る事態に陥ったという。一週間が経った今も点滴や免疫強化剤の注射による治療が続けられている。