赤ちゃん取り違え、3年後に我が子交換―偶然の発覚

2016/07/28 14:29 JST配信

 東南部地方ビンフオック省ビンロン町総合病院で25日、3年前に同病院で起きた赤ちゃん取り違え事件の2つの家族が我が子を交換し合った。この日を前に、2つの家族は何度も行き来して、子供が新しい家族に馴染めることを確認してきた。

(C)VnExpress,Phuoc Tuan、取り違えられた2人の女児
(C)VnExpress,Phuoc Tuan、取り違えられた2人の女児

 赤ちゃん取り違えが発覚したのは今年5月。片方の家族の祖父が、孫の兄弟そっくりの子供を偶然見かけたことがきっかけとなった。以前から家族の誰にも似ていないと不審がられていたため、母親と子供がDNA検査で親子鑑定を行った結果、親子関係がないことが判明した。

 連絡を受けた病院が、3年前の同じ日に生まれた2人の女児のDNAを検査し、取り違えが起きたことが分かった。当時の助産師らの証言によると、産湯を使った際に手に書いた印が消えてしまったことが原因ではないかという。2人の女児は15分違いで生まれていた。

 病院側は2つの家族に謝罪し、賠償金として2000万VND(約9万4300円)を支払うことを決めたが、1つの家族はこれに納得せず提訴するとしている。母親のチャンさんは、「3年間我が子として育てた子供を手放すのはつらいが、本当の子供を受け取ることができてうれしくもある」と複雑な心境を吐露した。

[VnExpress,25/7/2016 | 19:51 GMT+7,O]
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