公安省社会秩序犯罪捜査局はこのほど、健康な若者に出稼ぎ先を紹介すると言って中国に連れて行き内臓を売らせていた犯罪組織の主犯格の身元を特定したと明らかにした。容疑者はホーチミン市ビンチャイン郡在住のグエン・バン・タム(40歳)だが、現在雲隠れており、警察が行方を追っている。
警察の調べによると、タム容疑者はメコンデルタ地方ソクチャン省ロンフー郡チュンビン村に一時期滞在したことがあり、時々舞い戻ってきては村の若者を「出稼ぎに行こう」と誘って一緒に連れて行ったという。ある被害者は、タム容疑者にそそのかされて中国に行き、腎臓(じんぞう)を7000万ドン(約46万円)で売ったと証言している。