韓国人男性と結婚したばかりのチャン・タイン・ランさん(当時21歳)がアパートの14階から落ちて死亡した事故で、娘の死の原因を突き止めるため韓国を訪れていたランさんの母親アインさんがこのほど帰国した。
本紙の取材に対しアインさんは、地元警察が再捜査を行なったものの言葉の壁や生活習慣の違いで強いストレスを受けたランさんが自殺したとする結論がくつがえらなかったことに失望の念をあらわにした。アインさんによると、ランさんの日記には夫の家族からつらくあたられていたことがつづられていたという。このため、アインさんはランさんの死は自殺ではなかったのではないかという疑念を警察に訴えていたが認められなかった。
その一方、アインさんは韓国滞在中に多くの人々に助けられたことや地元の市庁舎でランさんの49日の法要が行なわれたことに深い感謝の意を示した。また、外国人支援センターなどの団体は、ランさんの死を無駄にしないため、韓国人男性と結婚する外国人女性の支援に力を入れていく考えを明らかにした。