輸血・血液学研究所がこのほど発表したデータによると、ベトナムでは人口に占める献血者の割合はわずか0.54%で、血液製剤の需要に対して必要とされる最低2%のレベルを大きく下回っている。2010年までに2%達成を目標にしているが、実現は難しそうだ。
同研究所によると、過去3年間に医療用血液の確保量は年平均10%増加しているが、依然として必要量の30~40%にしか対応できていないという。今年は全国で約77万単位の血液製剤の需要が見込まれるため、最低でも55万単位の血液が必要となる。しかし仮に人口の約2%の160万人が献血しても、確保できるのは38万5000単位に過ぎないという。