公安省麻薬犯罪捜査局は12日、北部ハイフォン市のチュアベー港から中国国境の都市モンカイを経由して第三国へ運ばれる予定の2本のコンテナから大量の大麻樹脂を発見した。これらのコンテナは中東のある国からベトナムに一時輸入されたもので、大麻樹脂は粉ジュースの包みに小分けされ、ジーンズ製品のパッケージの下に隠してあった。押収された大麻樹脂は全部で8.8トン、末端価格で9000万ドル(約95億円)相当。これまでにベトナムで摘発された大麻密輸事件としては最大規模のものだという。
警察は今回の事件の容疑者として、すでに中国人4人とインドネシア人1人の身柄を拘束、インターポール(国際刑事警察機構)に通報した。容疑者らは10日にベトナムに入国していたことが分かっている。今回の事件を重く見たレ・ホン・アイン公安相は特別捜査チームの設置を決め、事件の全容解明を急いでいる。