カントー橋崩落事故調査国家委員会は2日、事故原因に関する最終報告書をグエン・タン・ズン首相に提出した。報告書によると、橋げたを支える支保工の土台が不均等に沈下する不同沈下を起こしたことが主原因となり、構造物内の圧力が高まって破断・崩壊が連鎖的に発生し橋げたの崩落に至ったと分析。不同沈下については、通常の設計では予測困難なリスクだったとしている。
同委員会委員長のグエン・ホン・クアン建設相は、調査委員会の結論は事故原因と民事面・行政面の責任に関するものであり、刑事責任については公安省が引き続き捜査を進めると語った。
カントー橋橋げた崩落事故は昨年9月26日に発生、死者54人、負傷者80人を出した。事故調査国家委員会は当初、設置から1カ月以内に結論を出すよう求められていたが、原因究明に時間がかかったという。