司法省は22日、ベトナムとアメリカの両国政府が2005年に締結した養子縁組協定の3年間の実施状況を総括する会議を開催した。同省国際養子局のブー・ドク・ロン局長によると、同協定は9月1日で失効するが、両国政府が協定を延長しないことで合意したため、同日をもって廃止されるという。
同局の統計によると、今年7月末までにアメリカ人家庭の養子になったベトナム人の子どもの数は1700人に上るという。この3年間にアメリカの42の養子縁組団体が、ベトナムの各地方に合計550万米ドル(約6億円)の人道支援を行った。しかし、財政面の不透明さ、養子縁組団体間のし烈な競争、養子縁組事業の人道性について正確さや客観性を欠いた情報が流れるなどの問題が生じていた。