東南部バリア・ブンタウ省チャウドク郡のグエンズ高校では、10月初めからこれまでに破傷風ワクチンを接種した多くの女生徒が失神したりしびれの症状を起こしたりしている。このワクチン接種プログラムは、グエンズ高校を含む各高校で15歳以上の女生徒を対象に、同郡ガイザオ町保健センターが10月1日から実施しているもの。
グエンズ高校の報告によると、これまでに数十人の生徒がワクチン接種後に呼吸困難になり郡保健センターに救急搬送され、このうち8人の生徒は毎日午後2時ごろになると、呼吸困難と手足のしびれを訴えるという。
この問題について同省保健予防センターは7日、学校や父兄に対し、原因はワクチン接種にあるのではなく、ヒステリー症状の一種と説明する文書を通達した。実際同センターがカウンセリングなどの対策を実施した後は、失神などの発症が減少しているという。