メコンデルタ地方ベンチェ省気象予報センターのファン・タイ・ソン副所長によると、この数日間同地方の多くの河川で河口から内陸部に海水が進入する塩水そ上現象が進んでいるという。
ベンチェ省の各河川の塩分濃度は、クアダイ川の河口から20キロメートル上流のビンダイ郡ロックトゥアンで2%、ハムルオン川の同20キロ上流のタインフー郡フーカインで2.5%、コーチエン川の同11キロ上流のタインフー郡ベンチャイで13.8%、同26キロ上流のモーカイ郡フオンミーで2.5%だった。
ティエンザン省、チャビン省、キエンザン省、ソクチャン省などの大きな河川でも、同様の現象がみられ、各地方の気象台は、今年は塩水そ上が例年より強まると予報している。特にベンチェ省では河口から50キロ上流地点でも塩分濃度が4%に達する可能性があるという。