ベトナムとラオス両国の警察総局は中部ダナン市で6日、犯罪対策や社会秩序維持に関する会議を行った。その中で、双方の警察が相手国側に常駐の連絡事務所を開設することが提案された。また、双方の捜査チームが相手国に渡って捜査協力を行う案も出された。
ベトナム公安省によると、両国がからむ犯罪が近年増加しており、特にベトナムからラオスへ、またはラオスを経由して第三国へ女性や子ども人身売買する事件が目だっているという。昨年上半期(1~6月)だけでも、29件の人身売買事件(被害者133人)が摘発されている。
また、指名手配されたベトナム人がラオスに逃れ、さらなる凶悪犯罪に手を染めるケースも頻発している。国境地帯での麻薬の密輸も多く、ベトナム側では北部のソンラ省・ディエンビエン省、北中部のゲアン省・タインホア省が犯罪の温床となっている。公安省によると、ベトナムに密輸される麻薬のうち60%がラオス国境を通って持ち込まれているという。